趣味でアマチュア無線を行っている人のなかには、トラック運転手の会話を耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
実際に、「トラック運転手でもよく無線を使うのだろうか」と疑問に思った人もいるでしょう。
今回は、そんなトラック運転手の無線事情と、運転手の間でよく使われている無線用語について解説します。
仕事中に使うことがあるの?トラック運転手の無線事情
トラック運転手のなかには、トラックに搭載されている専用機器を使用して、会社あるいは運転手仲間と無線で会話を行っているところがあります。
ルート配送の業務では、専用機器を搭載していない車両もありますが、導入している会社のほうが比較的多く見受けられます。
特に、専用機器を導入している割合が多いのはダンプカーです。
勤務時間が長くなりがちな大型車両では、運転席に座り続けていると退屈に感じることもあるので、仲間同士での会話が良い退屈しのぎになることもしばしば。
さらに、新人のトラック運転手にとっては先輩や仲間とのやりとりによって、心理的に支えられるケースも少なくありません。
何らかのトラブルで作業が遅れて焦ってしまったときなどは、仲間からの励ましが大きな力になる場合もあります。
トラック運転手に使われる無線用語とは
トラック運転手の無線用語は、運送業務の間に使用される運転手特有の言葉です。
これらの言葉のなかには、しゃれや冗談を交えたような面白い言葉がありますが、本当は会話を楽しむのが目的ではありません。
トラック運転手は、交通状況などの重要な情報や、現場や業務に関する連絡などを、スピーディかつ簡単に伝えるために使用しています。
つまり、仕事上に必要な情報を伝えられることと、運転手の仕事の時間が楽しくなるという、2つのメリットを備えているわけです。
ただし、ほとんどの場合、トラック運転手は特別な免許を持っていません。
ドライバーが使用する機器は、資格がなくても使用できるものが搭載されているので、誰でも使うことができます。

無線用語にはどんなものがある?具体例を紹介
トラックドライバーがよく使う無線用語には、ユーモアを交えた面白い用語がたくさんあります。
たとえば、「月光仮面」は白バイを表す隠語。
「お2階さん」は高速道路を指します。
また、仕事や無線を休むことは「トンカチ」と言い、入浴することは「ニューヨーク」です。
ニューヨークは、「入浴」にかけたしゃれとして分かりやすいでしょう。
タイヤチェーンは、「ネックレス」と呼ばれます。
そして、運転手にとって重要な信号についても専門用語があり、青信号は「青タン」、赤信号は「赤タン」です。
高速道路の標識は「グリーン看板」で、高速道路に乗ることは「乗っかり」。
交通事故は、「ガッチャマン」で表現されます。
さらに、聞いただけですぐ理解できるような用語だけでなく、聞いただけでは何を示しているのが分からない言葉も多い傾向です。
そのなかの一つが、「男の花道」。
この言葉は、国道1号線を示しています。
なぜなら、トラックの運転手には男性が多いことが由来しているからです。
また、一緒に走ることは「ランデブー」と呼ばれます。
無線は電波法を守って楽しみましょう
ドライバー同士の無線会話は、無制限に使えるわけではありません。
「電波法」と呼ばれる法律によって、ある程度の制限が設けられています。
この法律は、「放送法」や「電波監理委員会設置法」に並んで、「電波三法」の一つです。
利用にあたっては、この電波法を遵守しなければなりません。
電波法のなかでも代表的なのが、「通信の秘密」を規定している第59条です。
利用の際には法律を守ることが大前提になるので、電波法の知識を頭に入れる必要があります。
無線用語を覚えればドライバー業務も楽しくなる!
トラック運転手の無線用語は、覚えていると業務に役立つだけでなく日々の仕事が楽しくなる要素を備えています。
今は無線機を搭載していないトラックで仕事をしている人も、転職先で搭載車を扱う機会があるかもしれないので、覚えておいて損はないでしょう。
今後、運送業界でトラックドライバーをしてみたいと考えている人は、ぜひ覚えてみてはいかがでしょうか。
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