「大型車両」に分類される車はいろいろとあり、タンクローリーもそのひとつです。普通のトラックでは運ぶのが難しい荷物を運搬するために作られた車で、3つの種類があります。
運ぶものによって区別され、ものによっては特別な資格が必要な場合もあります。
タンクローリーのドライバーを目指すなら、自分が何を運転したいのか確認しておくことが必要です。
今回の記事では、タンクローリーの種類やその特徴などについて、詳しく説明していきます。
タンクローリーってどんな車?
タンクローリーとは、円筒状のタンクを背中に持っている車のことをいいます。
トラックの荷台にあたる部分に大きなタンクがあり、そこに荷物を入れて運びます。
荷物となるのはセメントやガソリン、水といった液体物のほか、高圧などの気体です。
こういった「形のない荷物」は通常のトラックで運ぶのは難しく、そのためタンクローリーが必要になるのです。
荷物を運ぶ際には、何を運んでいるのか大まかに示すステッカーもしくは板を見えるところに貼ることが義務付けられています。
タンク部分の形状は楕円形になっています。
これは、重心を下に置くことでバランスを取りやすくし事故や転倒のリスクを抑えるため、また強度を確保するためといわれています。
荷物の種類が変わっても楕円形であることが基本ですが、高圧ガスのタンクだけは完全な丸です。
内部からの圧力を均等にする必要があるため、丸い形になっているのです。
タンクローリーは3種類ある!
タンクローリーは大きく分けて3つの種類があります。
石油や劇薬類を運ぶ「危険物タンクローリー」、セメントなどを運ぶ「非危険物タンクローリー」、そして高圧ガスを運ぶ「高圧ガスローリー」です。
タンクの材質は運ぶものによってさまざまですが、いずれの場合も外部からの衝撃に強く、かつ腐りにくいものである必要があります。
危険物を運ぶタンクローリーなら、化学変化の起こりにくい普通鋼や強度を上げた高張力鋼材などが多く使われます。
一方、非危険物タンクローリーの場合は腐食に強く傷が付きにくいステンレスが好んで使われます。
アルミ合金も必要な条件を満たしていますが、高価であるためあまりタンクの材質としては使われません。
また、高圧ガスローリーの場合は圧力に強い必要があるので、普通鋼を複数枚溶接したり高張力鋼材を使ったりします。
タンクローリーの構造はどうなっている?
タンクの最大積載量は3万リットル(30トン)以下と決められています。
そして、タンク内部は小さな部屋に仕切られています。
これは、ひとつのタンクに30トンにもなる液体を入れてしまうと、運転時にタンク内部で液体が動き運転がしづらくなってしまうためです。
運転時だけでなく作業時にもリスクが伴うため、一室あたり4000リットル以下になるように仕切られているのです。
内部が仕切られているおかげで、部屋ごとに荷物を分けて運ぶことも可能です。
一室ごとに管理ができるので、同一の配送先に数種類の荷物を運んだり、複数の配送先に荷物を一度の配送で運んだりといったこともできます。
ひとりのドライバーで複数の配送先を回れるので、効率的に業務を進められます。
タンクローリーの運転には特別な資格が必要
タンクローリーは大型車両にあたるので、運転には当然ながら大型自動車免許が必要です。
しかし、タンクローリーに必要な資格はそれだけではありません。
運ぶ荷物に対応した資格や免許が必要となるのです。
たとえば、高圧ガスを運ぶなら高圧ガス移動監視者講習の修了が必要となります。
あるいは、危険物を取り扱うなら危険物取扱者の資格(もしくは有資格者の同乗)が求められます。
消防法や火薬類取締法、高圧ガス保安法、食品衛生法など、関連する法令は実にさまざまですので、事前に自分が何を取り扱うのかよく確認する必要があると言えるでしょう。
数種類の荷物を取り扱うなら、それに応じた数の資格が必要になることもあります。
複数の資格取得は負担になることもあるかもしれませんが、トラック運転手としてのキャリアアップにつながることが期待できるでしょう。
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