自動運転技術の進歩でトラック運送業の世界が変わる?

自動運転技術の進歩でトラック運送業の世界が変わる?

  • 投稿日:2017/12/27
  • 更新日:2021/09/07

目次

    自動運転技術の進歩は目覚ましいものがあります。
    すでにいくつかの新しい技術は実用化されており、安全に運転するためにドライバーをサポートしてくれています。
      
    自動運転技術は今後ますます普及していくことでしょう。
      
    この流れはトラック運送業界にも波及しつつあります。
      
    しかしながら、自動運転技術による無人トラックの普及には多くの障害が存在し、実現にはまだまだ時間がかかりそうです。
      
    トラック運送業界にも広がろうとしている、自動運転技術について紹介しましょう。
      

    自動運転技術とはどのようなもの?

    自動運転技術にはさまざまな段階が考えられます。
      
    ドライバーの運転を一部アシストするものから、人に変わって運転のすべてを行うものまで幅広い段階が存在します。
      
    初期段階でいえばトランスミッションのオートマチック化も自動運転技術の一部といえるでしょう。
      
    長距離用の大型トラックでもトランスミッションのオートマチック化は進んできました。
      
    省エネ化に対応するためにギアが十数段と複雑化し、ドライバーが適切なギア選択を行うのが難しくなってきたのがその理由です。
      
    これはごく初期の段階にすぎません。
      
    トラックにおける自動運転技術が目指す先は、運転席にドライバーの乗っていない無人トラックの実現です。
      
    自動運転技術が発展し一般化してくると、街のいたるところで無人トラックが走る姿が当たり前の光景となるかもしれません。
      

    業界は自動運転技術を歓迎も実現には時間がかかる

    トラック運送業界は自動運転技術の進歩を歓迎しています。
      
    その理由として、ドライバーの数が減少傾向にあることが挙げられます。
      
    労働人口の減少やドライバーの高齢化によって、ドライバーの数は慢性的に不足しています。
      
    ドライバーの数が不足すると、一人当たりの負担が重くなり長時間勤務の常態化や、休日数の減少などによる労働環境の悪化は避けられません。
      
    労働環境の悪化は新しい人の運送業界への流入を阻害します。
      
    結果として、ドライバーになろうとする人が減るという悪循環に陥ってしまっています。
      
    将来的にも需要に対するドライバーの供給数は不足すると予想されており、自動運転技術はドライバー不足解消の秘策として、大いに期待されているのです。
      

    無人トラックが街を走るのは遠い未来の話?

    トラック運送業界からは期待される自動運転技術ですが、無人トラックの実用化にはまだまだ時間がかかりそうです。
      
    理由としてはまず、乗用車とトラックで求められる技術には大きな隔たりがある点が挙げられます。
      
    乗用車に比べて大型で重量もあるトラックを運転するためには、高度で慎重な運転が求められます。
      
    それだけ自動運転を実現するシステムも複雑にならざるを得ません。
      
    トラックと一口にいってもその種類は多様であり、それぞれの大きさや用途に対応できる汎用的なシステム開発も必要です。
      
    また、トラックドライバーの役割には運ぶだけでなく、運ぶ物の価値を維持することも含まれています。
      
    荷物の積み方を工夫する、積み降ろしに慎重さが必要な荷物を取り扱うといった作業には人間の手が欠かせません。
      

    経験豊富なトラックドライバーの技術は今後も必要とされる

    自動運転技術の進歩で懸念されるのが、トラックドライバーの仕事がなくなるのではないかということです。
      
    しかし前述したような理由からも、トラックドライバーの仕事がなくなる可能性は低く、たとえなくなるとしてもかなり先の未来の話となりそうです。
      
    無人トラックだけでは人が担っている仕事のすべてをカバーすることはできません。
      
    マンションの各家庭の戸口まで荷物を運ぶためには、人の手が必要です。
      
    トラックの中でも特に運転が難しいトレーラーでは、経験豊富なドライバーの技術に機械が追いつけていない現実があります。
      
    その一方で、そうした熟練ドライバーの技術をボタンひとつで実現できるようになれば、ドライバーに要求される技術レベルが下がり、負担も小さくなるでしょう。
      
    自動運転技術はまだまだ発展途上にあります。
      
    しかしながら、その技術がトラック業界にもたらしてくれるものは非常に大きなものとなるでしょう。
      
    今後自動運転技術の進歩によって、トラックドライバーの働く環境は劇的に改善されるかもしれません。
      

      
      
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